CD

ドビュッシー「最後の3つのソナタ集」

クロード・ドビュッシー「最後の3つのソナタ集」◇ファウスト(ヴァイオリン), ケラス(チェロ), メルニコフ(ピアノ)他〔KKC5938〕ドビュッシーはその最晩年、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、フルート、ヴィオラとハープのためのソナタの3つのソ…

バッハ《ミサ曲 ロ短調》◇ クリスティ&レザール・フロリサン

バッハ《ミサ曲 ロ短調》◇ウィリアム・クリスティ(指揮), レザール・フロリサン(合唱・管弦楽)〔KKC5886〕フランス音楽に強い古楽奏者クリスティが、バッハ畢竟の大作を世に問う。彼らの当該曲の実演を2016年、ライプツィヒで聴いた。そのとき得た印象は…

R・シュトラウス《ドン・ファン》ほか◇メルクル指揮 トーンキュンストラー管

◇R・シュトラウス:《ドン・ファン》《死と変容》他◇準・メルクル(指揮), トーンキュンストラー管弦楽団◇AVCL25971準・メルクルは、一見、楽団の弱点とも思えることがらを、作品の彫琢に不可欠な道具として利用するのがうまい。鋏は使いようである。この…

アヴデーエワ「バッハ作品集」

◇J・S・バッハ:イギリス組曲, トッカータ ニ長調, フランス風序曲 ◇ ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)〔KKC5851〕アヴデーエワの弾くバッハ作品集。これまでさまざまな作曲家の作品を組み合わせて録音を作ってきただけに、バッハひとりを特集するのは…

ゲーベル&ベルリン・バロック・ゾリステン:《ブランデンブルク協奏曲》(全曲)

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ《ブランデンブルク協奏曲》(全曲)▼ラインハルト・ゲーベル(指揮)ベルリン・バロック・ゾリステン[SICC 30471~2]ベルリン・フィルの楽団員を中心に結成された17・18世紀音楽の専門集団が、バッハの管弦楽作品の最高峰に…

ヴィダーケア《デュオ・ソナタ》

ヴィダーケア《デュオ・ソナタ》▼三宮正満(ロマンティーク・オーボエ), 平井千絵(フォルテピアノ)〔FOCD9727〕革命前後の時代を生きたフランスの作曲家J・Ch・M・ヴィダーケアの作品を紹介する1枚。1817年に出版された3つのソナタを、当時のスタイル…

ネマニャ・ラドゥロヴィチ「バッハ」

ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)▼ドゥーブル・サンス(弦楽合奏)ほか〔UCCG1749〕ヴァイオリン界のヴィジュアル系ともいうべき奏者、ラドゥロヴィチのバッハ特集盤。ヴィジュアル系と言っても、音盤でその姿が見えるわけでもなく、ただ聴いてまっ…

ボストリッジ「シェイクスピア・ソングス」

イアン・ボストリッジ(テナー)▼アントニオ・パッパーノ(ピアノ)▼エリザベス・ケニー(リュート)▼アダム・ウォーカー(フルート)▼マイケル・コリンズ(クラリネット)▼ローレンス・パワー(ヴィオラ)〔WPCS13553〕シェイクスピアの戯曲の詞章をテクス…

エスファハニ「現在も過去も」&「ゴルトベルク変奏曲」

▼「現在も過去も」▼マハン・エスファハニ(チェンバロ), コンツェルト・ケルン(弦楽合奏)〔UCCA1101〕 ▼「バッハ《ゴルトベルク変奏曲》」▼マハン・エスファハニ(チェンバロ)〔UCCG1748〕 イラン生まれのアメリカ人で、現在イギリスに拠点を置くチェン…

テレマン《パリ四重奏曲》(前田りり子, 寺神戸亮, 上村かおり, チョー・ソンヨン)

テレマン《パリ四重奏曲》▼前田りり子(バロック・フルート), 寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン), 上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ), チョー・ソンヨン(チェンバロ)〔ML-003〕テレマンの室内楽で音楽は、さまざなな横顔を見せる。「ターフェルムジー…

シューマン《チェロ協奏曲》《ピアノ三重奏曲第1番》─ ケラス, ファウスト & メルニコフ

ジャン=ギアン・ケラス(チェロ), イザベル・ファウスト(ヴァイオリン), アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ), パブロ・ヘラス=カサド(指揮), フライブルク・バロック・オーケストラ(管弦楽)〔KKC5618〕ケラス、ファウスト、メルニコフが取り組む…

バッハ《ゴルトベルク変奏曲》-- 武久源造(チェンバロ)

J・S・バッハ《ゴルトベルク変奏曲》《14のカノン》▼武久源造(チェンバロ、オルガン), 山川節子(チェンバロ)〔ALCD-1156〕古典鍵盤楽器奏者の武久が、いわき芸術文化交流館アリオスの所蔵楽器を使って、バッハの晩年期の作品を弾く。《ゴルトベルク変…

バッハ「オーボエ協奏曲集」インデアミューレ

バッハ「オーボエ協奏曲集」▼トーマス・インデアミューレ(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)▼イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ(弦楽合奏)〔CMCD-28330〕オーボエの名手がバッハの協奏曲三曲と無伴奏パルティータとに取り組む。楽器の音域による音色の違い…

「星の冠」ロベルト&クララ・シューマン -- 小倉貴久子

「星の冠」ロベルト&クララ・シューマン▼小倉貴久子(フォルテピアノ)〔ALCD-1153〕シューマン夫妻の作品を、小倉貴久子が作曲者と同時代のフォルテピアノで演奏する。シュトライヒャーが作ったこの楽器は、音域によって異なる音色を持つ。それが作品に仕…

シュミットとバルトークの管弦楽曲 -- 大野和士&都響

フランツ・シュミット《交響曲第4番》▼ベラ・バルトーク《弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽》▼大野和士(指揮)東京都交響楽団(管弦楽)〔FOCD9695〕現音楽監督・大野が、就任前に都響と臨んだ演奏会のライブ盤。同時代の作曲家であるシュミットとバ…

バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」-- 五嶋みどり

J・S・バッハ《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》全曲▼五嶋みどり(ヴァイオリン)〔OONYX4123〕現代楽器では表現しにくい18世紀の語法を擬似的に再現するところに、奏者の力量が光る。いわば現代語訳といったところ。たとえば、音の長短の…

Fairest Isle 美しき島 – イギリスの歌 パーセルとブリテン

Fairest Isle 美しき島 – イギリスの歌 パーセルとブリテン▼村井香子(ソプラノ), 竹内太郎(バロック・ギター&リュート), 平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ), 今川裕代(ピアノ)〔ALCD-7188〕「2人のパーセル」を並べ、英国の歌の世界を描き出す1枚。パ…

ルイジ・ボッケリーニ《6つの小弦楽三重奏曲》-- ラ・レアル・カマラ(若松, モレーノ & 鈴木)

ルイジ・ボッケリーニ《6つの小弦楽三重奏曲》作品47▼ラ・レアル・カマラ:若松夏美(ヴァイオリン), エミリオ・モレーノ(ヴィオラ), 鈴木秀美(チェロ)〔PGCD920313〕18世紀オーケストラにゆかりの深い3人が、その18世紀の終わり、つまり貴族社会が終焉…

バッハ《パルティータ》全曲 -- 武久源造

J・S・バッハ《パルティータ》全曲▼武久源造(ピアノ)〔ALCD1148/49〕バッハの百科全書的な傾向は「パルティータ」にも刻印されている。たとえば第1番の冒頭2曲の対置。「プレルディウム」は実質的にはくつろいだ雰囲気の18世紀風アルマンド。一方「アル…

フランス・クラヴサン音楽選集 − 渡邊順生

フランス・クラヴサン音楽選集▼渡邊順生(クラヴサン)〔ALCD-1147〕 クラヴサンは、チェンバロ(伊)・ハープシコード(英)を意味するフランス語。この楽器とそのための音楽は、17世紀から18世紀にかけてヴェルサイユとパリとで黄金期を迎えた。ルイ・クー…

永遠のカノン − 山岡重治&太田光子(リコーダー) 

「永遠のカノン」クヴァンツ《二本のリコーダーのための六つのデュエット》作品2▼山岡重治(リコーダー), 太田光子(リコーダー)〔MH3040〕1750年代のベルリンでは、音楽の理論と実践とが手を取り合っていた。エマヌエル・バッハの『クラヴィーア奏法試論…

ヘンデル オラトリオ《メサイア》− アイム&コンセール・ダストレ

エマニュエル・アイム(指揮), コンセール・ダストレ(管弦楽)〔WPCS12876/7〕レザール・フロリサンでクラヴサンを弾いていたアイムが、自身の楽団を率いて《メサイア》に挑む。独唱には英語圏の歌手を揃え万全の体制。20人の合唱は、精度と厚みとを両立す…

「ヴィヴァルディ ピエタ − 聖なるアリア集」− ジャルスキー

フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー&指揮), アンサンブル・アルタセルセ(管弦楽)〔WPCS12884〕世間は万能細胞の話題でかまびすしいが、万能な声があるとしたらそれは、ジャルスキーのカウンターテナーのことを指すのだろう。ただ彼の歌声は必ず…

バッハ《イギリス組曲》第1・3・5番 − アンデルシェフスキ

ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)〔WPCS12882〕2014年の9月、バッハゆかりの街ケーテンで、アンデルシェフスキの《イギリス組曲》を聴いた。音色差と音量差とで声部の対話をあぶり出すスタイル。それに対してこの録音では、子音と句読点とで「音楽…

バッハ「ヴァイオリン協奏曲集」− カルミニョーラ&コンチェルト・ケルン

ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン), コンチェルト・ケルン(管弦楽)〔UCCA1100〕バッハは1713年、ヴェネツィアの作曲家の協奏曲を深く学ぶ機会に恵まれた。それがのちに、バッハ自身の創作の礎となる。つまりバッハの協奏曲群には、ヴェネツィ…

ジャン=フィリップ・ラモーの肖像 − 崎川晶子(チェンバロ)

ジャン=フィリップ・ラモーの肖像▼崎川晶子(チェンバロ)〔ALCD1146〕没後250年を迎えたラモーのチェンバロ曲を、「238歳」のオリジナル・チェンバロで弾く。フランス・クラヴサン音楽の魅力が折り重なるようにして音盤に収まっている。まずは楽器。3セッ…

モーツァルト 後期三大交響曲(ブリュッヘン&18世紀オーケストラ)

フランス・ブリュッヘン(指揮), 18世紀オーケストラ(管弦楽)〔OGCD921119〕2010年にロッテルダムで行われた演奏会のライブ録音。できれば時間をとって、3つの交響曲を通して聴いていただきたい。モーツァルトは最後の交響曲3作を、出版ないし上演のため…

モーツァルト《ピアノ協奏曲第18・19番》― 内田光子&クリーヴランド管弦楽団

モーツァルト《ピアノ協奏曲第18・19番》▼内田光子(ピアノ・指揮), クリーヴランド管弦楽団(管弦楽)〔UCCD1399〕内田光子とクリーヴランド管弦楽団によるモーツァルト協奏曲集の第4弾。「ピアノ協奏曲豊作年」の2曲を、独奏者の弾き振りで聴く。両者が目…

古典派オーボエ協奏曲集 ― インデアミューレ

古典派オーボエ協奏曲集▼トーマス・インデアミューレ(オーボエ), ミラン・トゥルコヴィッチ(指揮), エストニア国立交響楽団 〔CMCD28308〕オーボエの名手が独奏を、ファゴットの名手が指揮を担当した1枚。伝ハイドン、クロンマー、J・C・バッハの曲が…

バッハ&シューベルト ― 清水直子(ヴィオラ)

J・S・バッハ《無伴奏チェロ組曲第五番》▼シューベルト《アルベジョーネ・ソナタ》▼清水直子(ヴィオラ), オズガー・アイディン(ピアノ)〔MM2193〕ベルリン・フィル首席ヴィオラ奏者で、バロック・アンサンブルやソロ活動でも成果を上げる清水が、バッ…