CD
チャイコフスキー 交響曲第6番《悲愴》, 幻想序曲《ロメオとジュリエット》◇セミヨン・ビシュコフ(指揮), チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽)〔UCCD-1475〕 チェコ・フィルが音楽監督ビシュコフの指揮のもと、チャイコフスキーの管弦楽曲を録音し…
フランス・ルネサンスのギターとリュート◇櫻田亨(ギター, リュート)〔Nostalgia 1703〕 ブルクミュラーのピアノ練習曲が今、注目を集めている。平易な語り口のうちにひそむ確かな音楽性に、プロフェッショナルの弾き手も、愛好家の聴き手も惹かれるのだろ…
ワーグナー:タンホイザー, トリスタンとイゾルデ, 神々の黄昏, パルジファル◇上岡敏之(指揮), 新日本フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)〔OVCL-00703〕 ワーグナーの歌劇の抜粋を並べた演奏会の実況録音盤。プログラムは「愛・陶酔」から「死・癒し」へ…
ヤナーチェク《草陰の小径にて》より, マルティヌー《室内協奏曲》ほか◇チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団(弦楽四重奏)〔WWCC7870〕 チェコ・フィル弦楽四重奏団は二〇〇〇年結成の若い団体。二〇一六年に初来日した。その演奏会を実況録音したのがこ…
「ドリームタイム」◇ エマニュエル・パユ(フルート)〔WPCS 13823〕 当代一のフルート奏者エマニュエル・パユが、18世紀末から20世紀末までの作品を新録音に盛り込んだ。テーマは「ハイパー・ロマンティック」とのこと。収録曲にスタイルや歴史的な共通点は…
「バッハの錬金術 Vol.2 No.3」◇バッハ《適正律クラヴィーア曲集》第1集/第2集 第13番〜第18番◇武久源造(チェンバロ, フォルテピアノ)〔ALCD1180〕 「適正律」とは「平均律クラヴィーア曲集」の誤訳を正したもの。武久はこのシリーズで、音楽史を踏まえ創…
J・S・バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻◇コルネリア・ヘルマン(ピアノ)〔KKC 6064〕 ライプツィヒ・バッハ国際コンクールでキャリアを切り開いたピアニストの《平均律クラヴィーア曲集》第1巻。《フランス組曲》、《イタリア協奏曲》、《パルティータ…
ベートーヴェン:交響曲第9番 二短調 作品125◇ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮), NFM合唱団(合唱), バーゼル室内管弦楽団(管弦楽)他 〔SICC30498〕 アントニーニがバーゼル室内管とともに進めてきたベートーヴェン全曲録音シリーズの締めくくり。モダ…
アルカン ピアノ・コレクション5《幻影》◇森下唯(ピアノ)〔ALCD-7239〕 技巧派の若手ピアニストによるアルカン作品集の第5弾。このたびは48のモティーフ《エスキス》作品63を全曲、録音した。24調を網羅する点でバッハの《平均律曲集》に似るが、実態はむ…
J・S・バッハ ヴァイオリン協奏曲◇イザベル・ファウスト(ヴァイオリン), ベルリン古楽アカデミー(管弦楽)〔KKC6015/6〕 当代一のヴァイオリニストと、これまた当代一の古楽楽団によるバッハ集。ヴァイオリンと管弦楽のための曲を集めているが、オリジ…
Dream – 愛奏曲集 ◇ 平井千絵(フォルテピアノ)〔FOCD-9818〕 古典鍵盤楽器からモダンピアノまで弾きこなす奏者の新録音。このたびは1790年ごろのワルターピアノのレプリカ1台で、18世紀から20世紀までの作品を演奏する。たとえばモーツァルトやベートーヴ…
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 他◇フランソワ=クサヴィエ・ロト(指揮), レ・シエクル(管弦楽)他 〔KKC 5998〕 ドビュッシーの没後百周年を記念するシリーズのひとつ。作曲当時の楽器を使ったピリオド・アプローチだ。CDとDVDのセットで、音だけで…
「めぐりあう時」吉田愛, アレックス・ガイ(いずれもオルガン)〔WAON CD-350〕 大分のルーテル教会に納められた楽器による18世紀オルガン曲集。足鍵盤と2段の手鍵盤、10の音栓に664本のパイプを備える楽器は決して大規模ではないが、このくらいの大きさだ…
ミュンシュ&フランス国立放送管弦楽団1966年東京ライブ◇シャルル・ミュンシュ(指揮), フランス国立放送管弦楽団(管弦楽)〔KKC 2174〕 半世紀以上前の演奏会を記録した実況録音。プログラムはすべてフランスの作曲家によるもの。ミュンシュは管楽器と弦…
クロード・ドビュッシー「最後の3つのソナタ集」◇ファウスト(ヴァイオリン), ケラス(チェロ), メルニコフ(ピアノ)他〔KKC5938〕ドビュッシーはその最晩年、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、フルート、ヴィオラとハープのためのソナタの3つのソ…
バッハ《ミサ曲 ロ短調》◇ウィリアム・クリスティ(指揮), レザール・フロリサン(合唱・管弦楽)〔KKC5886〕フランス音楽に強い古楽奏者クリスティが、バッハ畢生の大作を世に問う。彼らの当該曲の実演を2016年、ライプツィヒで聴いた。そのとき得た印象は…
◇R・シュトラウス:《ドン・ファン》《死と変容》他◇準・メルクル(指揮), トーンキュンストラー管弦楽団◇AVCL25971準・メルクルは、一見、楽団の弱点とも思えることがらを、作品の彫琢に不可欠な道具として利用するのがうまい。鋏は使いようである。この…
◇J・S・バッハ:イギリス組曲, トッカータ ニ長調, フランス風序曲 ◇ ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)〔KKC5851〕アヴデーエワの弾くバッハ作品集。これまでさまざまな作曲家の作品を組み合わせて録音を作ってきただけに、バッハひとりを特集するのは…
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ《ブランデンブルク協奏曲》(全曲)▼ラインハルト・ゲーベル(指揮)ベルリン・バロック・ゾリステン[SICC 30471~2]ベルリン・フィルの楽団員を中心に結成された17・18世紀音楽の専門集団が、バッハの管弦楽作品の最高峰に…
ヴィダーケア《デュオ・ソナタ》▼三宮正満(ロマンティーク・オーボエ), 平井千絵(フォルテピアノ)〔FOCD9727〕革命前後の時代を生きたフランスの作曲家J・Ch・M・ヴィダーケアの作品を紹介する1枚。1817年に出版された3つのソナタを、当時のスタイル…
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)▼ドゥーブル・サンス(弦楽合奏)ほか〔UCCG1749〕ヴァイオリン界のヴィジュアル系ともいうべき奏者、ラドゥロヴィチのバッハ特集盤。ヴィジュアル系と言っても、音盤でその姿が見えるわけでもなく、ただ聴いてまっ…
イアン・ボストリッジ(テナー)▼アントニオ・パッパーノ(ピアノ)▼エリザベス・ケニー(リュート)▼アダム・ウォーカー(フルート)▼マイケル・コリンズ(クラリネット)▼ローレンス・パワー(ヴィオラ)〔WPCS13553〕シェイクスピアの戯曲の詞章をテクス…
▼「現在も過去も」▼マハン・エスファハニ(チェンバロ), コンツェルト・ケルン(弦楽合奏)〔UCCA1101〕 ▼「バッハ《ゴルトベルク変奏曲》」▼マハン・エスファハニ(チェンバロ)〔UCCG1748〕 イラン生まれのアメリカ人で、現在イギリスに拠点を置くチェン…
テレマン《パリ四重奏曲》▼前田りり子(バロック・フルート), 寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン), 上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ), チョー・ソンヨン(チェンバロ)〔ML-003〕テレマンの室内楽で音楽は、さまざなな横顔を見せる。「ターフェルムジー…
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ), イザベル・ファウスト(ヴァイオリン), アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ), パブロ・ヘラス=カサド(指揮), フライブルク・バロック・オーケストラ(管弦楽)〔KKC5618〕ケラス、ファウスト、メルニコフが取り組む…
J・S・バッハ《ゴルトベルク変奏曲》《14のカノン》▼武久源造(チェンバロ、オルガン), 山川節子(チェンバロ)〔ALCD-1156〕古典鍵盤楽器奏者の武久が、いわき芸術文化交流館アリオスの所蔵楽器を使って、バッハの晩年期の作品を弾く。《ゴルトベルク変…
バッハ「オーボエ協奏曲集」▼トーマス・インデアミューレ(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)▼イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ(弦楽合奏)〔CMCD-28330〕オーボエの名手がバッハの協奏曲三曲と無伴奏パルティータとに取り組む。楽器の音域による音色の違い…
「星の冠」ロベルト&クララ・シューマン▼小倉貴久子(フォルテピアノ)〔ALCD-1153〕シューマン夫妻の作品を、小倉貴久子が作曲者と同時代のフォルテピアノで演奏する。シュトライヒャーが作ったこの楽器は、音域によって異なる音色を持つ。それが作品に仕…
フランツ・シュミット《交響曲第4番》▼ベラ・バルトーク《弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽》▼大野和士(指揮)東京都交響楽団(管弦楽)〔FOCD9695〕現音楽監督・大野が、就任前に都響と臨んだ演奏会のライブ盤。同時代の作曲家であるシュミットとバ…
J・S・バッハ《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》全曲▼五嶋みどり(ヴァイオリン)〔OONYX4123〕現代楽器では表現しにくい18世紀の語法を擬似的に再現するところに、奏者の力量が光る。いわば現代語訳といったところ。たとえば、音の長短の…