音楽祭

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(5)

【カンタータ・リング 10】「ミカエル祭 & 三位一体節後第10・14・27主日」▽2018年6月10日 20時 於ニコライ教会 ▽ ガーディナー指揮、モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ 連続演奏会「カンタータ・リング」の掉尾を飾るのは、ガ…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(4)

【PASSION 5】2018年6月15日20時▼ニコライ教会▼アダム・ヴィクトラ指揮、アンサンブル・イネガル ヤン・ディスマス・ゼレンカの受難オラトリオ《カルヴァリ山のイエス》を聴いた。これがとても面白い。ゼレンカはバッハが高く評価した音楽家のひとり。1679年…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(3)

【アンドラーシュ・シフのバッハ・ナイト】2018年6月13日20時▼ゲヴァントハウス大ホール ピアノ1台なのでメンデルスゾーンザール(小ホール)かと思ったら、大ホールのほう。《イタリア協奏曲》《フランス風序曲》《ゴルトベルク変奏曲》と続くプログラム。…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(2)

【カンタータ・リング1】「待降節と降誕祭」2018年6月8日 20時 於ニコライ教会 ▽ ガーディナー指揮、モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ 褒めるところがありすぎて書ききれないので、合唱の扱いに照準を合わせる。(いつものよ…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(1)

ドイツ中部ライプツィヒで6月、恒例のバッハ音楽祭が開催された。会場は市内のバッハ史跡など。今年は「サイクル」をテーマに、6月8日から17日までの10日間、160を超える公演で大作曲家の仕事を振り返る。 今年の音楽祭は「カンタータ・リング」に始まり「カ…

ハレ・ヘンデル音楽祭2018

ハレ・ヘンデル音楽祭に行った。ハレは中部ドイツの街。ヘンデルの生まれ故郷として有名だ。そのハレが毎年、郷土の偉人を讃えるべく、ヘンデル音楽祭を開催している。歿後250年記念の2009年を境に、豪華な出演陣、楽しい演目、少し凝った企画を盛り込むよう…

ボン・ベートーヴェン音楽祭2017

ベートーヴェンは1770年、ドイツ西部のボンで産声をあげた。そのことにちなみ同地では毎年、この大作曲家の名を冠した音楽祭が催されている。今年のベートーヴェン音楽祭は9月8日から10月1日までの3週間あまり、市内のベートーヴェン史跡やホールを会場に、5…

バーデン・バーデン・ペンテコステ音楽祭 2017

欧州に初夏を告げる聖霊降臨祭。このキリスト教の祭日を境にヨーロッパは、1年でもっとも爽やかな季節となる。それに合わせて各地で盛んに行われるのが音楽祭。ドイツ南西部の温泉町バーデン・バーデンでも、豪華なメンバーによるペンテコステ音楽祭が催され…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2017

ドイツ中部ライプツィヒで6月、恒例のバッハ音楽祭が開催された。ルターの宗教改革から今年で500年。2017年はこの宗教改革をテーマの中心に据え、ルターの改革とバッハの音楽とをともに紹介する。会場は市内のバッハ史跡など。6月9日からの10日間、120を超え…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2016

中部ドイツ・ライプツィヒで6月中旬、バッハ音楽祭が催された。1904年に始まったこの音楽祭は、二度の大戦による中断、プロパガンダに利用された旧東独時代を経て、112周年を迎える。今年は「ハーモニーの秘密」をテーマに、6月10日からの10日間、バッハゆか…

ハレ・ヘンデル音楽祭2016

中部ドイツの丘陵地帯、ザクセン・アンハルト州の街ハレは、ヘンデルの生まれ故郷として知られている。そのことはこの街にとって、精神的には誇りであり、経済的には観光資源でもある。ヘンデル音楽祭では、この両者が密接に結びついている。とりわけ作曲家…

バーデン・バーデン イースター音楽祭2016

ドイツ南西部のバーデン・バーデンは、温泉保養地として有名な街だ。長逗留の療養客も多い。そのため、長い滞在でも飽きがこないよう、この街には湯治客向けの各種施設がたくさんそなえられている。ローマ風の公衆浴場、川沿いの遊歩道、色とりどりの花の咲…

ハレ・ヘンデル音楽祭2015

中部ドイツ・ハレはヘンデルの生地。そのことを記念して毎年、ハレ・ヘンデル音楽祭(Website)が開かれる。今年は5月30日から6月14日までの16日間、旧市街の各所を会場に、49の演奏会が催された。 6月4日に足を運んだのは、カウンターテナー、フィリップ・…

バーデン・バーデン ペンテコステ音楽祭2015(4)

舞台はサーカス劇場。花形ブランコ乗りヴィオレッタが、ピエロや軽業師、客らとともに宴に興じる……。『椿姫』をオルガ・ペレチャッコ、演出をロランド・ヴィリャソン、指揮をパブロ・ヘラス=カサドが担当する「若々しい」布陣。バルタザール・ノイマン・ア…

バーデン・バーデン ペンテコステ音楽祭2015(3)

バーデン・バーデンのような温泉場で気分良く1日をスタートさせるには、朝風呂に入るのが一番だけれど、日常にないひとコマという意味では、「アート浴」というのも悪くない選択だ。5月25日はそんな「アート浴」と呼ぶにふさわしい催し、「音楽で目覚める朝…

バーデン・バーデン ペンテコステ音楽祭2015(2)

クリスティアン・ティーレマンの指揮、ザクセン・シュターツカペレ・ドレスデンの管弦楽で、ブルックナーの第4交響曲(5月23日)と第9交響曲(5月24日)を聴いた。 バーデン・バーデン祝祭劇場は欧州最大級のオペラハウスで、座席数2500。ヨーロッパの劇場…

バーデン・バーデン ペンテコステ音楽祭2015(1)

ドイツ南西部の温泉場バーデン・バーデン。ここには、大陸ヨーロッパには珍しい民営のオペラハウス、バーデン・バーデン祝祭劇場がある。2013年、ザルツブルク復活祭音楽祭の向こうをはり、ラトル&ベルリン・フィルをあちらから引き抜いてメインキャストに…

ケーテン・バッハ音楽祭2014(4)

激しい夕立に見舞われた、6日のケーテン。稲妻がきらめき、雷鳴がとどろく。アグヌス教会で隣り合ったヴィーンのジャーナリスト(いつも隣はこの人)に、「今晩のコンサートは『神のご託宣=激しい雷鳴』付きだねえ。Heute Abend haben wir die Konzert mit …

ケーテン・バッハ音楽祭2014(3)

9月5日(金)、アンデルシェフスキ(ピアノ)の《イギリス組曲》他、ドロテー・ミールツ(ソプラノ)&ハンブルガー・ラーツムジーク(管弦楽)のBWV210他を経て、トン・コープマン&アムステルダム・バロック・オーケストラの演奏会へ。 プログラムは《管弦…

ケーテン・バッハ音楽祭2014(2)

西洋音楽の世界で今、もっとも真っ当な音楽家のひとり、イザベル・ファウスト。音楽祭2日目は彼女のソロ・ヴァイオリン・リサイタルで幕を開けた。 バッハの《無伴奏パルティータ第3番 ホ長調》で始まり、クセナキスの独奏ヴァイオリンのための《ミカ》とバ…

ケーテン・バッハ音楽祭2014(1)

1717年、ヨハン・ゼバスティアン・バッハはアンハルト=ケーテン侯レオポルトの宮廷に楽長として招かれた。当時のドイツ語圏の音楽家にとって宮廷楽長は、キャリアの頂点を意味していた(もちろん宮廷の大小や家格の高低はあれど)。32歳にしてバッハは、そ…

ドイツ音楽祭めぐり2014 ― 初秋編

ドイツが誇る作曲家ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。この音楽家の名前を冠するお祭は、独国内だけでもいくつも存在していて、それぞれが演目や運営に工夫を凝らし、たくさんの聴衆を集めるべく努力している。 たとえばイースターのころに催される「テューリ…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2014(4)

【キス、キス、キス!】 ライプツィヒ・バッハ音楽祭の千秋楽は《ロ短調ミサ》と相場が決まっている。さすがにこの公演は毎年、札止め。つまり最終日はバッハ目当てのお客さまが多数、市内をウロウロしているということ。だから、そんなお客さまを取り込むべ…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2014(3)

【バッハ・メダル】 20日(金)の午後は旧市庁舎へ。バッハ・メダルの授与式だ。バッハ演奏に功績のあった個人や団体にライプツィヒ市から贈られるこのメダル、2003年からこれまでにレオンハルト、リリング、ガーディナー、コープマン、アーノンクール、マッ…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2014(2)

【22時半のヴィオラ・ダ・ガンバ】 ライプツィヒ・バッハ音楽祭の有料公演は多い日で5つの時間帯に設定されている。11時半、15時、17時、20時、22時半(それぞれ同時多発の場合も)。メインは20時に始まる大規模な演奏会で、11時半は若手、15時や17時は教会…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2014(1)

6月の第1週、中部ドイツは猛暑が続いていたけれど、第2週になると「欧州の初夏」と言うにふさわしい、さわやかな気候が戻って来た。そんな陽気を待っていましたとばかりに6月13日、ライプツィヒではバッハ音楽祭がスタート。22日までの10日間、市内のバッハ…

ハレ・ヘンデル音楽祭2014(2)

【ガラコンサート OAE】 ヘンデルが生まれたころ、ハレ大聖堂はユグノー派(フランスのカルヴァン派)の礼拝に使われていた。ヘンデルが初めに得た音楽の仕事は、このハレ大聖堂でのオルガニストの職だった。外観は質素、内部はがらんとした大きな長堂。残響…

ハレ・ヘンデル音楽祭2014(1)

歌好きにぜひ足を運んでいただきたいのが、ハレ・ヘンデル音楽祭。昨年は中部ドイツを襲った洪水で街が水没、音楽祭は中止。現場のスタッフは復旧の様子から「出来る」と踏んでいたようだが、当局は「大事をとって」ということで、多くの公演が泣く泣くお蔵…

ドイツ音楽祭めぐり2014 ― 初夏編

今年もやってきた、バッハの街・ライプツィヒ。こちら中部ドイツでは初夏らしいさわやかな陽気が続く。いつものアパートを拠点に、音楽祭やら(仕事)、古書店やら(半分仕事)、展覧会やら(やや仕事)、古美術店やら(趣味)をめぐる日々。 白アスパラガス…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2013(7)

ジョン・エリオット・ガーディナー。モンテヴェルディ合唱団やイングリッシュ・バロック・ソロイスツを率いて活躍する指揮者。ライプツィヒ・バッハ音楽祭の常連で、出演のたびに素晴らしい演奏を聴かせてくれる。その「素晴らしさ」の質は一定なのではなく…