音楽祭

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2019(4)

アンナ・マクダレーナ・ヴィルケはバッハの2番目の妻。歌手として活躍していた。故郷のヴァイセンフェルスでデビューして、1721年にはケーテンの宮廷音楽家に。まもなく当地の宮廷楽長だったバッハと結婚。以後、妻・母・写譜家などの役割を追うこととなる。…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2019(3)

ライプツィヒ市は毎年、バッハ演奏に功績のあった人物や団体に、バッハメダルを贈呈している。これまでにレオンハルト、ガーディナー、アーノンクール、コープマン、ヘレヴェッヘ、ブロムシュテット、鈴木雅明、ベルリン古楽アカデミー、ラインハルト・ゲー…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2019(2)

ライプツィヒ・バッハ音楽祭には若手のための演奏会枠がある。当地のバッハ国際コンクールを始め、各地の国際コンクールを勝ち抜いた若い音楽家のための“ご褒美コンサート”だ。 6月15日、旧取引所に登場したのはヴァイオリンのマリア・ヴロスチョスカ(Maria…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2019(1)

バッハが後半生を過ごしたドイツ中部ライプツィヒ。この街で6月14日(金)、恒例のバッハ音楽祭が始まった。会場は市内のバッハ史跡など。今年は「宮廷音楽家バッハ」をテーマに、23日までの10日間、約160の公演で大作曲家の仕事を振り返る。 オープニングの…

ハレ・ヘンデル音楽祭2019(7)

長身で手足が長く、その立ち居振舞いに素養を感じる。それもそのはずで、アルトのユリア・ベーメは演劇畑の出身。芝居の勉強を終えてから声楽の専門教育を受けた。なぜ転向したかは定かではないが、その声、コントラルトもいけるのではないかと思わせるふく…

ハレ・ヘンデル音楽祭2019(6)

イタリア・ピアチェンツァで学んだメゾ・ソプラノ、ジュゼッピーナ・ブリデッリが6月9日、音楽祭3日目のフュージョン系公演に引き続きステージに上がる。今度はソロの舞台だ。前公演で「おっ!」と思わされた歌い手。さすが有能な主催者だけあって、ブリデッ…

ハレ・ヘンデル音楽祭2019(5)

歌い手にスポットライトを当てて音楽を楽しむ。たくさんの目と耳が一点に集中する。聴き手の期待感は大きい。舞台に立つ主役の緊張感も大きかろう。そんなステージで成果を上げた3人の歌い手を紹介。 カリナ・ゴーヴァンはカナダ出身のソプラノ。バロック・…

ハレ・ヘンデル音楽祭2019(4)

ヘンデル音楽祭といえばオペラである。器楽曲(とくに室内楽)もたくさん聴きたい。だがやはり、オペラ公演の華々しさというか求心力は大きい。この音楽祭のバロックオペラ三昧の日々を楽しみにしているファンも多い。 今年は《アグリッピーナ Agrippina》HW…

ハレ・ヘンデル音楽祭2019(3)

アンナ・プロハスカのガラコンサートに出掛ける(6月4日 於ウルリヒ教会)。プロハスカは17・18世紀音楽に専門性を発揮するかたわら、ヴィトマンやリームらの大規模声楽曲でも重要な役割を果たすソプラノ。このたびはバリトンのフルヴィオ・ベッティーニを伴…

ハレ・ヘンデル音楽祭2019(2)

6月2日(日)はヘンデルの生家・ヘンデルハウスで、「ペルシャとバロックの交差点」なる演奏会を聴いた。チェンバロのジャン・ロンドー、リュートのトーマス・ ダンフォード、トンバク/サントゥールのカイヴォン・シェミラニがトリオで出演。イラン由来の曲…

ハレ・ヘンデル音楽祭2019(1)

ドイツ中部の街ハレは、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの生まれ故郷。ヘンデルは18歳までこの地で生活を営んだ。彼の若いころをしのばせる史跡が今も、あちこちに残る。 街は偉大な作曲家を顕彰し、ヘンデル音楽祭を毎年初夏に開催する。今年も世界中から…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(5)

【カンタータ・リング 10】「ミカエル祭 & 三位一体節後第10・14・27主日」▽2018年6月10日 20時 於ニコライ教会 ▽ ガーディナー指揮、モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ 連続演奏会「カンタータ・リング」の掉尾を飾るのは、ガ…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(4)

【PASSION 5】2018年6月15日20時▼ニコライ教会▼アダム・ヴィクトラ指揮、アンサンブル・イネガル ヤン・ディスマス・ゼレンカの受難オラトリオ《カルヴァリ山のイエス》を聴いた。これがとても面白い。ゼレンカはバッハが高く評価した音楽家のひとり。1679年…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(3)

【アンドラーシュ・シフのバッハ・ナイト】2018年6月13日20時▼ゲヴァントハウス大ホール ピアノ1台なのでメンデルスゾーンザール(小ホール)かと思ったら、大ホールのほう。《イタリア協奏曲》《フランス風序曲》《ゴルトベルク変奏曲》と続くプログラム。…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(2)

【カンタータ・リング1】「待降節と降誕祭」2018年6月8日 20時 於ニコライ教会 ▽ ガーディナー指揮、モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ 褒めるところがありすぎて書ききれないので、合唱の扱いに照準を合わせる。(いつものよ…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2018(1)

ドイツ中部ライプツィヒで6月、恒例のバッハ音楽祭が開催された。会場は市内のバッハ史跡など。今年は「サイクル」をテーマに、6月8日から17日までの10日間、160を超える公演で大作曲家の仕事を振り返る。 今年の音楽祭は「カンタータ・リング」に始まり「カ…

ハレ・ヘンデル音楽祭2018

ハレ・ヘンデル音楽祭に行った。ハレは中部ドイツの街。ヘンデルの生まれ故郷として有名だ。そのハレが毎年、郷土の偉人を讃えるべく、ヘンデル音楽祭を開催している。歿後250年記念の2009年を境に、豪華な出演陣、楽しい演目、少し凝った企画を盛り込むよう…

ボン・ベートーヴェン音楽祭2017

ベートーヴェンは1770年、ドイツ西部のボンで産声をあげた。そのことにちなみ同地では毎年、この大作曲家の名を冠した音楽祭が催されている。今年のベートーヴェン音楽祭は9月8日から10月1日までの3週間あまり、市内のベートーヴェン史跡やホールを会場に、5…

バーデン・バーデン・ペンテコステ音楽祭 2017

欧州に初夏を告げる聖霊降臨祭。このキリスト教の祭日を境にヨーロッパは、1年でもっとも爽やかな季節となる。それに合わせて各地で盛んに行われるのが音楽祭。ドイツ南西部の温泉町バーデン・バーデンでも、豪華なメンバーによるペンテコステ音楽祭が催され…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2017

ドイツ中部ライプツィヒで6月、恒例のバッハ音楽祭が開催された。ルターの宗教改革から今年で500年。2017年はこの宗教改革をテーマの中心に据え、ルターの改革とバッハの音楽とをともに紹介する。会場は市内のバッハ史跡など。6月9日からの10日間、120を超え…

ライプツィヒ・バッハ音楽祭2016

中部ドイツ・ライプツィヒで6月中旬、バッハ音楽祭が催された。1904年に始まったこの音楽祭は、二度の大戦による中断、プロパガンダに利用された旧東独時代を経て、112周年を迎える。今年は「ハーモニーの秘密」をテーマに、6月10日からの10日間、バッハゆか…

ハレ・ヘンデル音楽祭2016

中部ドイツの丘陵地帯、ザクセン・アンハルト州の街ハレは、ヘンデルの生まれ故郷として知られている。そのことはこの街にとって、精神的には誇りであり、経済的には観光資源でもある。ヘンデル音楽祭では、この両者が密接に結びついている。とりわけ作曲家…

バーデン・バーデン イースター音楽祭2016

ドイツ南西部のバーデン・バーデンは、温泉保養地として有名な街だ。長逗留の療養客も多い。そのため、長い滞在でも飽きがこないよう、この街には湯治客向けの各種施設がたくさんそなえられている。ローマ風の公衆浴場、川沿いの遊歩道、色とりどりの花の咲…

ハレ・ヘンデル音楽祭2015

中部ドイツ・ハレはヘンデルの生地。そのことを記念して毎年、ハレ・ヘンデル音楽祭(Website)が開かれる。今年は5月30日から6月14日までの16日間、旧市街の各所を会場に、49の演奏会が催された。 6月4日に足を運んだのは、カウンターテナー、フィリップ・…

バーデン・バーデン ペンテコステ音楽祭2015(4)

舞台はサーカス劇場。花形ブランコ乗りヴィオレッタが、ピエロや軽業師、客らとともに宴に興じる……。『椿姫』をオルガ・ペレチャッコ、演出をロランド・ヴィリャソン、指揮をパブロ・ヘラス=カサドが担当する「若々しい」布陣。バルタザール・ノイマン・ア…

バーデン・バーデン ペンテコステ音楽祭2015(3)

バーデン・バーデンのような温泉場で気分良く1日をスタートさせるには、朝風呂に入るのが一番だけれど、日常にないひとコマという意味では、「アート浴」というのも悪くない選択だ。5月25日はそんな「アート浴」と呼ぶにふさわしい催し、「音楽で目覚める朝…

バーデン・バーデン ペンテコステ音楽祭2015(2)

クリスティアン・ティーレマンの指揮、ザクセン・シュターツカペレ・ドレスデンの管弦楽で、ブルックナーの第4交響曲(5月23日)と第9交響曲(5月24日)を聴いた。 バーデン・バーデン祝祭劇場は欧州最大級のオペラハウスで、座席数2500。ヨーロッパの劇場…

バーデン・バーデン ペンテコステ音楽祭2015(1)

ドイツ南西部の温泉場バーデン・バーデン。ここには、大陸ヨーロッパには珍しい民営のオペラハウス、バーデン・バーデン祝祭劇場がある。2013年、ザルツブルク復活祭音楽祭の向こうをはり、ラトル&ベルリン・フィルをあちらから引き抜いてメインキャストに…

ケーテン・バッハ音楽祭2014(4)

激しい夕立に見舞われた、6日のケーテン。稲妻がきらめき、雷鳴がとどろく。アグヌス教会で隣り合ったヴィーンのジャーナリスト(いつも隣はこの人)に、「今晩のコンサートは『神のご託宣=激しい雷鳴』付きだねえ。Heute Abend haben wir die Konzert mit …

ケーテン・バッハ音楽祭2014(3)

9月5日(金)、アンデルシェフスキ(ピアノ)の《イギリス組曲》他、ドロテー・ミールツ(ソプラノ)&ハンブルガー・ラーツムジーク(管弦楽)のBWV210他を経て、トン・コープマン&アムステルダム・バロック・オーケストラの演奏会へ。 プログラムは《管弦…