過去の批評

室内オペラ《RAMPO 2011》(コンサート形式)

2011年8月24日(水) 東京オペラシティ・リサイタルホール 震災の影響で延期になった公演がやっと陽の目を見た。乱歩の傑作『陰獣』を下敷きにした全4幕の台本に、土屋雄、鈴木純明、由雄正恒、小櫻秀樹が分担して音楽をつけた。4幕には各作曲家の個性が色濃…

武満徹 ソングブック コンサート

2011年11月19日(土) めぐろパーシモンホール 大ホール ギター・バンドリン・コントラバスの弦楽トリオ・ショーロクラブが、武満徹のポピュラー・ソングを集め演奏会を催した。7人の歌手を呼んだ舞台にはソファやテーブルが置かれ、寛いだ雰囲気を演出する。…

狂言風オペラ『魔笛』

2011年10月26日(水) 新国立劇場 中劇場 モーツァルトの「魔笛」を狂言風に仕立てた2幕の舞台作品。音楽は管楽八重奏の編成に編曲されている。ドイツの民衆音楽劇・ジングシュピールと、日本の滑稽劇・狂言の親和性が高いことは想像に難くない。当夜はその予…

アン・アキコ・マイヤース ヴァイオリン・リサイタル

*今回から新シリーズ【過去の批評】を始めます。音楽専門誌に発表したものをこちらで順にご紹介。 アメリカのヴァイオリニスト、マイヤースがピアノ伴奏に江口玲を迎えリサイタルを行った。バッハからベートーヴェン、シュニトケを経て1981年生まれのチュピ…