初夏のドイツから音楽シーンをお伝えします!


 「東京の初夏 音楽週間」を5日に終え(収支報告等、今しばらくお待ちください)、6日朝のフランクフルト便でドイツにやって来ました。6月下旬までこちらで取材を進め、みなさんに初夏のドイツの音楽シーンをお伝えして行きます。

 さてLH711便はA380での運行です。世界最大の航空機もこの日はガラガラ。4席を独り占めし、2メートルのフルフラットベッドを設えての楽々渡航でした。フランクフルトからライプツィヒへの便では、CAのクーロさん(Ms. Curro)と日本語(と英語と独語のチャンポン)でおしゃべり。お父さまがイタリア人、お母さまが日本人で、「わたしは日本人です」と胸を張るクーロさん。日本の状況をたいへん案じておられました。ひとしきりの会話の後、大量のチョコレートをお土産にもらって降機。非常食にもってこい。


 ライプツィヒの空港の一角ではユンカース展が行われていました。また、空港敷地には共産主義時代の航空機も静態保存、さらに同機の内装の展示も。なかなか愉快です。空港から市街へは鉄道で15分ほど。旧市街のアパートが活動拠点です。窓からは旧市庁舎、新市庁舎、そしてトーマス教会の塔が見えます。

 今回の取材旅行でお届けする内容は次の通り。バッハからマーラー、ソロリサイタルからオラトリオ、大交響曲にいたる盛りだくさんの布陣です。



(1)「テューリンゲン・バッハ週間」ユンクヘーネル指揮, カントゥス・ケルン/バッハ《ミサ曲ロ短調》(5月7日, アルンシュタット・バッハ教会)

(2)「バッハ・アルヒーフ定期演奏会」高田泰治 チェンバロ・リサイタル/オールバッハプログラム(5月8日, ライプツィヒ・ボーゼハウス)

(3)「ゲヴァントハウス国際マーラー音楽祭」(5月17日〜29日, ライプツィヒ・ゲヴァントハウス) マーラー交響曲を世界のトップ楽団がリレーで演奏 → 第1番:ゲルギエフロンドン交響楽団第/2番:シャイー&ゲヴァントハウス管/3番:サロネン&シュターツカペレ・ドレスデン/4番:ハーディング&マーラー・チェンバー・オケ第/5番:ギルバート&ニューヨーク・フィル/6番:ジンマン&トーンハレ管/7番:ネゼ=セガン&バイエルン放送交響楽団第/8番:シャイー&ゲヴァントハウス管/大地の歌ルイージロイヤル・コンセルトヘボウ管/9番:ガッティ&ウィーン・フィル/10番:準メルクル&中部ドイツ放送交響楽団

(4)ハレ・ヘンデル音楽祭(6月2日〜12日, ハレ市内各所) ヘンデル尽くしの音楽祭。とりわけオラトリオとオペラの公演に定評がある → コレギウム1704/カフェ・ツィンマーマン/ザ・イングリッシュ・コンサート/エイジ・オヴ・エンライトゥンメント管弦楽団 ほか

(5)ライプツィヒ・バッハ音楽祭(6月10日〜19日, ライプツィヒ市内各所) バッハ演奏の最前線。古楽/モダンを問わず奏者が腕を競う → ヤコプス, ベルリン古楽アカデミー&バルタザル・ノイマン合唱団/トーマス合唱団/レーゲンスブルク大聖堂合唱団/ドレスデン十字架合唱団/イル・ジャルディーノ・アルモニコ/コンツェルト・ケルン/ヴェニスバロック・オーケストラ/クリスティアン・テツラフ ほか

 以上、合計50公演に足を運ぶ予定ですが、体力が続くか少し心配。いずれにしても日本のみなさんにドイツ初夏の音楽シーンをしっかりとお届けする所存です。また、(2)(3)(5)はモーストリークラシックの各号でご紹介予定ですので、そちらもお楽しみに。