寓話「古楽のゆくえ」

 動画「古楽のゆくえ」(9分28秒)を公開中!
 20世紀後半に本格化した西洋音楽の演奏刷新運動「古楽」を取り上げ、その未来像を寓話仕立てで語る。
 古楽がひとの口の端に上る時、それはしばしば細かい技術論の大雑把なぶつけ合いとなってしまう。それにも音楽論上の価値はあるが、労は多く実は少ない。
 そんな状況を裏返しにして、大柄な枠組みを精緻に積み重ねてこそ、その実像や将来が見えてくる。その「裏返し」を実現するために、寓話の衣を借りた。細かい点を暗示するにとどめることで、より大きな枠組みに光を当てる。
 とはいえ、実像に近い喩えでなければ音楽論としての力を失う。寓話と古楽の実態とのつながりに細心の注意を払い、文芸と音楽論とを結びつける。

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