ライプツィヒ・バッハ音楽祭 2009 (1)


 5月に入ると毎年、そわそわします。それはドイツで白アスパラガスが待ってい・・・もとい、ドイツでバッハ音楽祭が始まるからです。
 1904年、新バッハ協会の主催で始まったこの音楽祭はヨーロッパでも最古の部類に入ります。バッハ・ルネサンス時代、二度の大戦による中断、プロパガンダに利用された旧東独時代、そして東西ドイツの統一。激動の歴史の中で、一貫してバッハ演奏の最先端を示して来ました。
 今年のプログラムも、聴き手の期待を大きく膨らましてくれます。テーマは「バッハ・メンデルスゾーン・レーガー」。最注目のヘンゲルブロック指揮、バルタザール・ノイマン合唱団・管弦楽団の<ミサ曲ロ短調>ほか盛りだくさんのプログラムです。また若手の演奏会が相当数ひらかれるのも、この音楽祭の特徴のひとつ。毎年、大器を予感させる若いアーティストに出会うことができます。大御所と若手、世代の激しいぶつかり合いもまたバッハ演奏の最前線には相応しいと言えましょう。
 これからしばらくの間、バッハ音楽祭のプログラムを紹介して参ります。バッハファン・バロックファン・音楽ファンのみなさん、どうぞご注目ください!


ライプツィヒ・バッハ音楽祭 2009年6月11日〜6月21日

http://www.bach-leipzig.de/ 日本語案内あり