久保田彰チェンバロ工房


 「バッハの素顔」展には、バッハにゆかりの深い楽器としてチェンバロなどの古典鍵盤楽器を展示します。この大切な展示セクションにご協力くださるのが、久保田彰チェンバロ工房です。
 バッハはその晩年に20台ほどの楽器を所有していました。多数の鍵盤楽器、ヴァイオリン族ひと揃え、ヴィオラ・ダ・ガンバリュートとなるとかなり豪勢なコレクション。 バッハが鍵盤楽器と弦楽器に堪能だったことはよく知られていますから、このラインナップはそのことを如実に裏付けています。それにしても、鍵盤楽器だけで約半数に迫る9台。バッハの鍵盤楽器に寄せる想いの強さを物語っています。
 そういった視点から「バッハの素顔」に迫るため、展覧会では久保田彰チェンバロ工房製作の古典鍵盤楽器を公開します。ふだん目にする機会が少ないチェンバロなどに出会うチャンスです。また、このたびの「バッハの素顔」展のために、久保田彰チェンバロ工房がクラヴィコードを新たに製作。バッハが最も愛したともいわれるクラヴィコード、そのピアノともチェンバロとも異なる機構が響かせるのは、華奢ながら芯のある音色です。展覧会では、展示品の楽器を用いたミニ・コンサートも予定していますから、クラヴィコードの音を楽しむことも出来ます。
 「古典鍵盤楽器」展としても充実の布陣です。みなさま、ご期待ください!


久保田彰チェンバロ工房:http://mvsica.sakura.ne.jp/eki/kubota/
写真:ドゥルケン<一段鍵盤チェンバロアントワープ, 1750年頃, ニュンベルク・ゲルマン博物館蔵

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展覧会概要
名称:「バッハの素顔」展
会期:4月28日(火)から5月10日(日) [会期中休館なし]
会場:相田みつを美術館第2ホール(有楽町・東京国際フォーラム)
主催:バッハ展実行委員会
共催:相田みつを美術館
後援:ドイツ連邦共和国大使館/ドイツ観光局
協力:バッハハウス・アイゼナハ/新バッハ協会/古楽研究会/久保田彰チェンバロ工房
助成:花王芸術・科学財団
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