《ロ短調ミサ曲》私録 XIV

　当方がこれまで実演に接したバッハ《ロ短調ミサ》BWV232の番付を発表するコーナーの第14回。今回はライプツィヒ・バッハ音楽祭2016の千秋楽、ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサンの演奏会に足を運んだ（2016年6月19日, ライプツィヒ・トーマス教会）。フランスを拠点とする音楽家たちが「真性カトリック」の《ロ短調ミサ》を聴かせてくれて、とても面白かった（演奏の様子はこちら）。ちなみに2017年のライプツィヒ・バッハ音楽祭千秋楽には、ブロムシュテット指揮ゲヴァントハウス合唱団＆同管弦楽団が12年ぶり2度目の登場。とても楽しみ。
　相変わらずガーディナーの圧倒的第１位は揺るぐことはない。これはあくまで「私録」なので、ランキング内容についてのクレームはご容赦を（笑）

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第01位　ガーディナー, モンテヴェルディ合唱団＆イングリッシュ・バロック・ソロイスツ（ライプツィヒ・トーマス教会, 2010年）
第02位　ユンクヘーネル, カントゥス・ケルン（アルンシュタット・バッハ教会, 2011年）
第03位　ヘンゲルブロック, バルタザールノイマン合唱団＆同アンサンブル（同トーマス教会, 2009年）
第04位　ビケット, イングリッシュ・コンサート（同トーマス教会, 2012年）
第05位　コープマン, アムステルダム・バロック・オーケストラ＆同合唱団（同トーマス教会, 2014年）
第06位　NEW! クリスティ, レザール・フロリサン（同トーマス教会, 2016年）
第07位　鈴木雅明, バッハ・コレギウム・ジャパン（サントリーホール, 2015年）
第08位　フェルトホーヴェン, オランダ・バッハ協会（東京オペラシティ, 2011年）
第09位　ヤコプス, バルタザール・ノイマン合唱団＆ベルリン古楽アカデミー（同トーマス教会, 2011年）
第10位　アーノンクール, シェーンベルク合唱団＆コンツェントゥス・ムジクス・ヴィーン（サントリーホール, 2010年）
第11位　ブロムシュテット, ゲヴァントハウス合唱団＆同管弦楽団（同トーマス教会, 2005年）
第12位　ミンコフスキ, レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル＝グルノーブル（ケーテン・ヤコブ教会, 2014年）
第13位　鈴木雅明, バッハ・コレギウム・ジャパン（バーデン・バーデン祝祭劇場, 2012年）
第14位　エリクソン, エリクソン室内合唱団＆ドロットニングホルム・バロックオーケストラ（同トーマス教会, 2004年）
第15位　へレヴェッへ, コレギウム・ヴォカーレ・ヘント（ケーテン・ヤコブ教会, 2010年）
第16位　ピノック, 紀尾井バッハコーア＆紀尾井シンフォニエッタ東京（紀尾井ホール, 2015年）
第17位　ラーデマン, ゲッヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト、バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト（同トーマス教会, 2015年）
第18位　ブリュッヘン, 栗友会合唱団＆新日本フィル（すみだトリフォニーホール, 2011年）
第19位　ノリントン, RIAS室内合唱団＆ブレーメン・ドイツ室内管弦楽団（同トーマス教会, 2008年）
第20位　へレヴェッへ, コレギウム・ヴォカーレ・ヘント（同トーマス教会, 2003年）
第21位　ビラー, トーマス合唱団＆ストラヴァガンツァ・ケルン（同トーマス教会, 2006年）
第22位　延原武春, テレマン室内合唱団＆テレマン室内オーケストラ（いずみホール, 2011年）
第23位　シュミット=ガーデン, テルツ少年合唱団＆コンツェルトケルン（同トーマス教会, 2007年）
第24位　ビラー, トーマス合唱団＆フライブルク・バロック・オーケストラ（同トーマス教会, 2013年）

問題外　コルボ, ローザンヌ声楽アンサンブル＆同器楽アンサンブル（東京国際フォーラム, 2009年）←ここに並べるのがはばかられるほどひどく、内実のない演奏。コルボの「バッハに対する無理解/不勉強」が白日の下にさらされた。どういうわけか日本でだけもてはやされている。アンスバッハ、ケーテン、ライプツィヒの主要なバッハ音楽祭に彼らが呼ばれないことをもう少し冷静に見つめてはいかがか。

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