2013年演奏会回顧〔国内編〕


【第1位】ブリュッヘン・プロジェクト 第1〜3夜
フランス・ブリュッヘン18世紀オーケストラユリアンナ・アヴデーエワフォルテピアノ)▼ベートーヴェン《英雄交響曲》, ショパン《クラヴィーア協奏曲第1・2番》他▼4月4・5・6日 すみだトリフォニーホール詳細記事



【第2位】ユジャ・ワン ピアノ・リサイタル
プロコフィエフ《ピアノ・ソナタ第6番》, ラフマニノフ《ピアノ・ソナタ第2番》, シューベルト/リスト《糸を紡ぐグレートヒェン》他▼4月21日 サントリーホール詳細記事


【第3位】イザベレ・ファウスト ヴァイオリン・リサイタル
バッハ《無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ》全曲▼11月3日 彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール


【第4位】アンドレアス・シュタイアー フォルテピアノ・リサイタルベートーヴェン《6つのバガデル》作品126, 《ディアベリ変奏曲》作品120 他▼12月4日 トッパンホール▼詳細記事


【第5位】日本テレマン協会 第215回定期演奏会
延原武春&テレマン室内オーケストラ 管弦楽▼森本英希(フルート)他▼モーツァルト《フルート協奏曲第2番》《交響曲第29番》他▼11月17日 東京文化会館小ホール


古楽奏法」「モダン奏法」という区別はもやは意味を持たない。あるのは「真っ当な奏法」と「そうでない奏法」とのふたつ。古楽の長老ブリュッヘンが、そのことを演奏で「宣言」すれば、若きワンが「小娘離れ」したやり方で技術と知性と音楽性とを鳴らし切る。シュタイアーとファウストは楽器の種類を超えた師弟。「真っ当な奏法」の受け渡しに抜かりはない。森本の即興に目を細める延原。50周年の「テレマン」でも継承が進む。

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