メンデルスゾーン音楽祭(1)
ドイツの夏は短く、9月に入るとほどなくして曇りがちな日々、つまり秋を通り越して初冬のような毎日がやってきます。そんな短い夏の間に、各地で「音楽祭」が催されますが、今年の注目はなんといってもメンデルスゾーン音楽祭。作曲家の生誕200年を迎えた今年、開催地のライプツィヒも充実したプログラムで記念年を祝っています。
メンデルスゾーンは、ハンブルクで生まれベルリンで育った都市型音楽家ですが、とりわけ中部ドイツの要衝・ライプツィヒとのゆかりには深いものがあります。彼はこの街でゲヴァントハウス管弦楽団の音楽監督として指揮棒を振り、当地に現在まで続く音楽院を創設しました。
そんな大音楽家を記念して8月21日から9月18日までの約1ヶ月、ライプツィヒでメンデルスゾーン音楽祭が催されています。ゲヴァントハウスを中心に、市内の教会やメンデルスゾーン博物館も協力。管弦楽曲から室内楽、合唱曲にいたる幅広い作品が、60もの公演で披露されます。
今後、何回かに分けてこの音楽祭の様子を皆さんにお知らせいたします。お楽しみに。