デッサウのバウハウス建築群


 ライプツィヒ・バッハ音楽祭の訪問を前に、デッサウとヴァイマルバウハウス関連の取材。その後、ハレのヘンデル音楽祭に寄ってからライプツィヒへと移動するひとり旅です。
 第1目的地・デッサウは小さな地方都市ですが、2つの世界遺産を抱える文化の街。ひとつはバウハウス校舎などの建築群、もうひとつは近郊の街・ヴェルリッツにある城館と庭園です。晴れ渡り、気温もぐんぐんと上がった今日は、創立90周年を迎えたバウハウスの建築めぐりに出かけました。
 デッサウにはバウハウス建築が散在しますが、とりわけ見ておきたい場所は有名なバウハウス校舎、バウハウス教授陣のための住宅群、テルテン団地の3つ。すべて当時のバウハウス校長、ヴァルター・グロピウスが設計しました。テルテン団地は現在も住宅として使われているので内部は見られませんが、町並みは堪能できます。バウハウス校舎と教授陣のための住宅群は内部の見学も可能。どちらも外見は写真などでおなじみですが、内部空間も魅力的です。とくに窓からの眺めは校舎も住宅群も工夫が感じられます。どの窓からもその建物の一部か隣接する建物が見えます。その配置が巧みなのですね。やはり内側まで体験しての建築ツアー。1週間後のヴァイマル訪問も楽しみになってきました。

写真:ヴァルター・グロピウス<マイスターハウス(クレー/カンディンスキー邸)>デッサウ, 1926年