ライプツィヒ・バッハ音楽祭 (4)


開幕前日!

 やってきました、ライプツィヒ。ここはドイツ東部ザクセン州第2の都市で、中世から今にいたるまで見本市の街として栄えています。東独時代から開放的な気風で知られ、ベルリンの壁を崩壊させた自由化運動の中心地でもありました。
 嵐の前の静けさか、バッハ音楽祭を翌日に控えても街は落ち着いた様子。と思いきや、サッカーの欧州選手権がウィーンで開かれているため、みんなテレビに釘付けなのです。
 陽気はご覧の通り晴天で、快適と言うには少し涼しすぎますが、ドイツらしい初夏の日。しかし、開幕日は天気が崩れるとの予報もでていて少し心配です。
 さて、オープニングコンサートは、かねてよりお知らせの通り、新発見<主なる神、我らの側(かたえ)にいまさずして> BWV1128 のライプツィヒ初演。この演奏に先立ち、先日ハレの市場教会で世界初演が行われたとのこと。発見された地に初演の栄誉は譲ったとはいえ、バッハゆかりのライプツィヒでの初演はいささかもその重要性を失っていません。次回はこの曲の演奏風景を中心にお知らせします。お楽しみに。


写真:ライプツィヒ旧市庁舎